科目別の要点

実技(鑑別)
の要点

写真や図を見て答える科目です。筆記と別の知識が要るわけではなく、筆記で覚えたことを「見た目」と結びつけられているかが問われます。手がかりは色・形・部品の有無の3つです。


1. 色で決まるもの

適応火災の絵表示は、地色そのものが答えになります(規格省令 38条4項1号)。

適応火災の絵表示3種。左からA火災(地色白)、B火災(地色黄)、電気火災(地色青)
地色はA火災=白、B火災=黄、電気火災=青

色の規定はほかにもあり、まとめて問われます。 安全栓のリング部は黄色、消火器の外面は25%以上が赤、 指示圧力計の使用圧力範囲は。 粉末消火薬剤のうちりん酸塩類等は淡紅色系に着色されます。

2. 針の位置で決まるもの

指示圧力計は、緑色の帯の内側に指針があるかどうかで判定します。

指示圧力計3つ。左は指針が緑の範囲内、中央は緑より低い側、右は緑より高い側
緑の帯が使用圧力範囲。外側はいずれも不良

緑より低ければ圧力不足高ければ圧力過多で、どちらも不良です。 蓄圧式は本体容器に蓄えた圧力で放射するため、圧力が抜けていれば消火剤を出せません。

3. 部品の有無で決まるもの

加圧方式の判別は、加圧用ガス容器と指示圧力計の有無が決め手です。

加圧式と蓄圧式の内部構造の比較。左が加圧式で加圧用ガス容器があり、右が蓄圧式で指示圧力計がある
左が加圧式、右が蓄圧式

判別に使えない部品

サイホン管・安全栓・ホース・保持装置はどちらの方式にもあるので、 方式の根拠にはなりません。使えるのは加圧用ガス容器と指示圧力計だけです。

ただし圧力計がないから加圧式、とは言い切れません。 蓄圧式でも二酸化炭素消火器とハロン1301消火器は指示圧力計の対象から除かれています (28条柱書)。

4. 形で絞り込む

放射部の形は消火剤の出し方で決まるので、形から種類を絞れます。

放射部の形状4種。ラッパ状の放射ホーン、胴に穴が並ぶ発泡ノズル、先細りの霧状ノズル、開閉レバー付きのノズル
正体
ラッパ状に広がる放射ホーン=二酸化炭素消火器
胴に穴が並ぶ発泡ノズル=機械泡消火器(空気を吸って発泡する)
先細り+霧状に広がる霧状ノズル=強化液・水消火器
手元に開閉レバー開閉式ノズル=据置式・背負式のみ設置可(16条ただし書)

5. 設置状態を見る

設置状況の写真では、施行規則 第9条の細目が問われます。

壁面に設置された消火器と標識。床面から消火器上端までの寸法が示されている

見るのは3点です。床面から1.5m以下か、「消火器」の標識が見やすい位置にあるか、 化学泡消火器なら転倒防止措置がされているか。 粉末消火器のように転倒しても漏出のおそれのないものは転倒防止が不要です(9条3号ただし書)。

この科目を試す

収録している48問から出題します。図つきの問題も含まれます。

ためしに解いてみる(1/3)・適応火災の絵表示

図に示す3つの絵表示について、左からA火災・B火災・電気火災の地色の組合せとして、正しいものは次のうちどれか。

よくある質問

加圧式と蓄圧式はどこで見分けますか?
指示圧力計の有無が決め手です。指示圧力計は蓄圧式に設けるもので、加圧式には設けません。ただし蓄圧式でも二酸化炭素消火器とハロン1301消火器は対象から除かれるため、圧力計がないから必ず加圧式とは限りません。
絵表示の地色を教えてください。
A火災(普通火災用)が白色、B火災(油火災用)が黄色、電気火災(電気火災用)が青色です。A火災とB火災では炎が赤色・可燃物が黒色、電気火災では電気の閃光が黄色になります。
指示圧力計の緑色は何を示していますか?
使用圧力の範囲です。規格省令は使用圧力の範囲を示す部分を緑色で明示することを求めています。指針が緑の範囲より低ければ圧力不足、高ければ圧力過多で、いずれも点検では不良と判定されます。

図つきで鑑別を練習する

この科目だけで48問を収録しています。図はすべて自前で作図しており、色や指針の位置は条文どおりに描いています。

乙6の一問一答をはじめる

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